抽象的に考えろ

【読み方】

ちゅうしょうてきにかんがえろ

【類語】
  • 抽象化しろ
  • (ブラック用語での)本質
【使用例】

部下「このような方法で本問題を解決したいと考えます。」
上司「抽象的に考えろ。」

【本来の意味】

「抽象的」には、下記の意味がある。

① いくつかの事物に共通なものを抜き出して、それを一般化して考えるさま。
② 頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま。

[出典:デジタル大辞泉]

 

①の意味で、部下の意見に対して、物事を抽象的に捉えることを促す。

【ブラックな意味】

部下の意見に対して、上司が「抽象的に考えろ」と発言するときには、以下の意味、意図が含まれる。

  • 意見が何かしら気に食わない、物足りなさを感じるので、それより良い案を提案してきてくれることを期待する。同時に、自分は考えることを放棄する。
  • 提案を実行に移して失敗したときの責任から逃れるため、または、後から提案をいくらでも変更できるように、具体的な内容を避け、誤魔化す。
  • “抽象的”と言っておけばそれっぽく、仕事している感がある。頭が良さそうに見える。かっこいい。

上司は、あたかも【本来の意味】の項目で記述した①の意味を持たせて、部下に発言するが、実際は、上記の意味、意図のように、上司自身に考えがない、または、内容を誤魔化すために発言する。

上司の頭の中では、【本来の意味】の②に近い意味の「抽象的」が繰り広げられている。

 

部下が困り果て、上司に「抽象的とは、どのようなものでしょうか?」と尋ねると、まさに“具体性”が全くない、さらに困り果てるような、生産性がない、ありがたい“抽象的”な言葉を長々と話してくれる現象が観察されることがある。

この現象は、「上司が抽象的な指示しかせず困る。具体性や一貫性がない。」といった世の中で多見する愚痴と同じである。ただ中身がないだけなのだが、その上でさらに、「自分の発言は抽象的で素晴らしい!」と思い込んでいる上司がいる。そうなってくるともう目が当てられない。

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