おれは優しい

【読み方】

おれはやさしい

【類語】
  • おれは優しい方だ
  • おれは他の人より優しい
【使用例】

上司「(怒りながら)なんでできていないんだよ!」
部下「申し訳ございません。」
上司「(怒りながら)おれは優しい。他の人なら怒っているぞ!!」

【本来の意味】

「優しい」には、下記の意味がある。

① 姿・ようすなどが優美である。上品で美しい。
② 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。
③ 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。
④ 悪い影響を与えない。刺激が少ない。
⑤ 身がやせ細るような思いである。ひけめを感じる。恥ずかしい。
⑥ 控え目に振る舞い、つつましやかである。
⑦ 殊勝である。けなげである。りっぱである。

[出典:デジタル大辞泉]

「おれは優しい」は、発言者が上記の意味のような性格、様子、態度であることを表す。

【ブラックな意味】

「おれは優しい」と発言することで、その発言者がどんなことを発言しようと、おれは悪い人ではない、と相手に認識させようとする言葉である。

しかし、この言葉を受けた側は、全く発言者の人を優しいとは認識せず、逆に、優しくない、かつ、いやらしい人間だと認識する。

また、「自分は優しい人間である」と自分自身に言い聞かせ、自分は素晴らしい、素敵な人間であるとという自尊心を維持するためにも使われる。

怒りながらこの発言をすることが多く、その様子は、【本来の意味】の項目で記述した、「優しい」の意味の逆であり、下記のように言い換えができる。

① 姿・ようすなどが優美である。上品で美しい。
⇒ 姿・ようすなどが俗悪である。下品で醜い。

② 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。
⇒ 他人に対して無慈悲であり、情が微塵もない。
(“自分”に対して思いやりがあり、情がこまやかである。)

③ 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。
⇒ 性質がひねくれており、がさつである。粗暴で、疎ましい感じである。

④ 悪い影響を与えない。刺激が少ない。
⇒ 悪い影響を与える。刺激が多い。

⑤ 身がやせ細るような思いである。ひけめを感じる。恥ずかしい。
⇒ 聞き手は、「身がやせ細るような思いである。ひけめを感じる。恥ずかしい。」

⑥ 控え目に振る舞い、つつましやかである。
⇒ 大袈裟に振る舞い、図々しい。

⑦ 殊勝である。けなげである。りっぱである。
⇒ ある意味「殊勝である。けなげである。りっぱである。」

自分は「優しい」という理想と実はそうでないという現実のギャップが垣間見える。

自己愛性人格障害のようなパーソナリティ障害、ナルシシズムを有する人が、このような発言をする傾向がある。

そもそも、優しい人は、冗談ではなく、自ら自分のことを「優しい」と言って、相手を不愉快にさせない。

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