【読み方】
あるべき姿
【使用例】
部下「この案で進めます。」
上司「それは、あるべき姿か?あるべき姿を考えろ!」
【本来の意味】
「あるべき姿」には、下記の意味がある。
本来そうなっていて当然の状況、理想的な状態、などを意味する表現。
[出典:実用日本語表現辞典]
普遍的で、価値観が皆に共有されている物事に対して、「本来そうなっている当然の状況」「理想的な状態」を他人に示す言葉として「あるべき姿」が用いられる。
もし、普遍的でなく、価値観が共有されていない物事に対しては、「私にとってのあるべき姿は~」と述べる必要がある。
【ブラックな意味】
「指針を曖昧にして誤魔化すため」や「自分の意見を正当化するため」に用いられる。
物事に対する考え方や価値観は、時代や人によって変化する。そのため、その時々に具体的な自分の意見を述べず、「あるべき姿」とだけ言っておけば、将来どう転んでも自分(発言者)の非にならずに済むのである。つまり、誤魔化しのための発言である。
また、「自分の意見を正当化するため」の意味としては、「あるべき姿」と発言することで、自分(発言者)の意見があたかも道理にかなっているように見せる。
実際は、主観的な意見なのだが、「“みんな”がそう思っている」と勝手に他人に思いこませようとする。
これは、2ちゃんねる等で有名な「ひだまりスケッチ」の“ゆのっち”が発言している「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」の画像、AAの皮肉に相当する。
コメント