【読み方】
だれがきゅうりょうをはらってやってるとおもっているんだ
【類語】
- 給料泥棒
【使用例】
上司「こんなこともできないのか!」
上司「誰が給料を払ってやってると思っているんだ!!」
【本来の意味】
「給料」には、下記の意味がある。
① 使用人の労働に対して、雇い主が支払う報酬。俸給。サラリー。
② 「学問(がくもん)料」に同じ。[出典:大辞林 第三版]
ここで述べる「給料」は、①に相当する。
つまり、「誰が給料を払っているか?」という問いに対する返答は、「雇い主」である。
【ブラックな意味】
上司の思ったような働きを部下がしなかった場合に、上司が部下を罵るときに利用される言葉である。
この言葉によって、部下に発破を掛けているつもりの可能性もあるが、上司の単なるストレス発散や上司が不利になることから逃げるため、部下に仕事や責任を押し付けて、上司が楽したいときに使われる。
また、この発言には以下の問題がある。
- 発言者は、経営者や株主等の雇い主といえる立場の人か
- 雇用責任は果たされているか
- 労働の対価が支払われているか
1つ目、経営者や株主がこの発言をするならまだしも、ある部署の一従業員は、給料を支払っているわけでもないので、この発言をできる立場でない。
そもそも、この発言者自身が給料に見合う働きをしているのか疑問であり、部下を委縮させ、余計に仕事を非効率化させていたり、部下を辞めさせていたりした場合は、それは会社の不利益になっている可能性が高いため、発言者自身が給料泥棒であり、解雇対象といえる。
2つ目、従業員を雇ったからには、雇用責任があり、労働に対して給料を支払う義務がある。
そのため、従業員が毎日1日中寝ていたりとよっぽどのことがない限り、この発言は言ってはならず、発言した場合は、雇用に対する責任放棄に値する。
3つ目、労働に対して正当な賃金が支払われているかだが、そもそも搾取されている場合が多い。
ボランティアや奴隷ではないため、雇用契約をし、労働させているからには、誰が給料を払っていようと、給料を労働者に払う必要がある。
これを放棄した場合は、雇い主が裁かれる。
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