【読み方】
がくせいきぶんがぬけていない
【類語】
- 学生じゃないんだから
- 社会人なんだから
- 最近の若者は
【使用例】
上司「どうしてこうしたんだ?」
部下「Aさん(別の幹部社員)の指示通りにやった結果です。」
上司「学生気分が抜けていない。」
【本来の意味】
「学生気分」がどんな気分なのかの定義は存在しない。
そのため、「学生気分」を定義しない限り、「学生気分が抜けていない」は、どんな気分が抜けていないのが表現できない。
ただ、「学生=責任感がなく遊んでいる人」というようなレッテルが貼られる風潮があり、そのような定義の場合においては、無責任で遊んでいる人に対して、発言される言葉である。
統率がとれた社会を形成するためには、一定の責任感の下で、人は営む必要がある。そのため、「責任感がない」という定義を共有した上で、さらに「責任感がない行動」がどのような行動を示すのか、正当な意味が共有されている状態で、責任感がない行動に対して、「学生気分が抜けていない」と述べ、言動の改善を促す。
【ブラックな意味】
相手を見下し、レッテルを貼るためだけに用いられる言葉である。
また、この発言により、発言者が「おれは、お前らより優秀である」と自己催眠、自己陶酔し、発言者の自尊心を維持するために利用される。
「学生気分」を定義、または、理にかなったコンテキストを含ませない以上、この言葉を受けた側の言動の改善に繋がることはない。
また、世の中には真面目でマナーもでき、頭も良い優秀な学生が多くいる。社会人になった後に、大学に入り学生をする人もいる。不祥事を起こしたり、マナーが悪かったり、無責任な行動をする社会人も非常に多く(経験上、社会人の年配の人の方が健全な社会形成に反した言動をする人が多いと感じる)、学生だから特別責任感がなく、遊んでいるわけでもない。
そのため、「学生」という言葉をレッテル貼りに利用するのは不健全であり、もしそれでも利用したい場合は、「堕学生」等、一般学生とは違う意味を持たせた言葉で述べた方が良い。
指摘事項がある場合は、「学生気分が抜けていない」ではなく、具体的にどういうところがどのようにいけないのか論理的かつ建設的に述べた方が、相手の言動の改善に繋がる。
そもそも責任感があり、社会人ができている人は、このような無責任な生産性がない発言をしない。
この発言をする人ほど、堕学生、堕小学生、いや、堕猿、いやいや、理性機能を有していない生き物気分が抜けていない。
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