【読み方】
いつまでにできるの
【類語】
- いつまでにやるの?
- いつできるの?
- どのぐらい掛かる?
- 納期はいつ?
- 締切はいつ?
【使用例】
上司「このシステムは、いつまでにできるの?」
部下「2週間後です。」
上司「遅い!明後日までにやれ!!」
【本来の意味】
作業を完了させる期限、つまり納期を確認する質問である。
この質問を受けた人は、納期を返答する必要がある。
納期は、他の作業や実行者の能力等を考慮しての実行完了可能な期日、労働基準法に違反しない範囲で定める必要がある。
また、納期を相手に確認するということは、その納期の決定者は、その質問を受けた者である。
【ブラックな意味】
質問者の中で納期が既に決定している上での質問であり、「その納期より早く作業を完了できるかの確認」、「もしその納期より遅い場合は、相手に作業を急がせるための強迫行為」、または、「その納期を相手に無理矢理合意させ、その納期を守らなかった場合は、責任を相手に押し付ける責任転嫁」に用いる。
そのため、現実的に不可能な納期が質問者の中で既定事項となっていた場合は、この質問に返答する側は、どんなに合理的かつ正確に、それ以上物理的に減らすことが不可能な工数を見積もり、丁寧に説明したとしても、許されず、叱責される。そして、不可能な約束(破られる約束)に合意させられ、結局、その納期を守れず、叱責されることになる。
特に、現在の日本社会では、ブラックIT企業において、納期の問題が頻繁に話題になっており、無理な工数管理によって「炎上」や「デスマーチ」と表現されるブラックな状況に置かれ、労働基準法に違反する残業時間に達することがしばしばある。さらに、酷い企業や上司になると下の従業員にサービス残業を強いる。
無理な納期(ノルマ)によって、丁寧かつ正確に仕事ができなくり、失敗が増え、また、バグをたくさん含んだシステム等、出来が悪いモノを生むことになり、結局、誰もが損する結果となる。
また、なんとか納期を守ろうとすることによって、杭打ちデータ改ざん等の不正を犯す人も出てきてしまう。本来の責任者は、このような問題を生むきっかけとなった、無理な納期を強要させた人であるが、その人は責任から逃れ、無理を強要させられた下の人が責任を負う結果になることが多い。
この質問を受けた人は、既定事項なら「だったら聞くな!」と心の中で叫びたくなる。
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