おれはマネージャーだから

【読み方】

おれはまねーじゃーだから

【類語】
  • おれはマネージャーだから技術の勉強をしなくても良い
  • おれはマネジメントの仕事だけできれば良い
  • おれは管理職だから
【使用例】

[能力不足によって自分(上司)に不都合なことが起こったときに]

上司「おれはマネージャーだから、マネジメント以外の仕事はしなくて良い。最新技術も勉強しなくて良い。そういうのは若者が自分で勝手に勉強してやるべきだ。」

【本来の意味】

マネージャーがどのような役割を持っているのかは、明確な定義はなく、企業等によってマネージャーの仕事内容は変わってくる。

日本においては、「マネージャー=管理職」として扱われることが多い。

管理職に求められる主な能力の代表的な例を以下に挙げる。

部長:ビジョン・政策立案力、戦略的思考、リーダーシップ
課長:部下の管理・育成能力、リーダーシップ、問題形成・解決能力
係長:業務の遂行能力・知識、コミュニケーション能力、問題形成・解決能力

[出典:「企業と人材」2008年1月5日・20日号(産労総合研究所)]

つまり、「おれはマネージャーだから~」とは、上記に示した“能力を有している”マネージャーが、自分はその役割だからどうこうと正当かつ論理的な理由を説明するときに述べる言葉である。

【ブラックな意味】

能力不足によって自分に不都合なことが起こったときに発言する、責任逃れのための言葉である。

基本的に「マネージャーだから~しなくても良い」といった言い訳として用いる。

この発言をするマネージャー(管理職)は、大抵マネージャーの仕事すらできていないことが多く、無能である。ただ、発言者本人は、自分自身でマネジメントできていると思い込んでいる。

このようなマネージャーの中には、本を読む等してマネジメントの勉強をしている人がいるかもしれないが、それを全く反映できていないことが多い。また、時代によって、効率が良いマネジメントの方法も大きく変化するため、古いマネジメント法が全く役に立たなかったり、逆に負の効果を与えるマネジメントをしていたりすることも多い。

【本来の意味】の項目で記載した管理職に求められる能力に、「コミュニケーション能力」、「部下の管理・育成能力」、「リーダーシップ」とあるが、責任逃れの言い訳の言葉としてこの発言を受けた部下は、モチベーションが低下し、何もこの言葉から学ばず、逆に、「マネージャーなら何もしなくて良い、責任逃れして良い」と会社にとって不利益になることを覚えることになり、また、そのマネージャーに不信感を抱くことから、この発言をしたマネージャーはマネージャーとしての役割を果たせていないといえる。

実際に、マネジメントできているマネージャーが、この発言をする場合においては、ブラックな意味に当てはまらないが、そのようなマネージャーは、部下のモチベーション低下等に繋がると認識していて、理性があるので、そもそもこんな発言をしない。そのため、この発言をしたマネージャーは、結局、役割を果たせていない無能なマネージャーといえる。

さらに、「おれはマネージャーだから技術の勉強をしなくても良い」と自分は責任逃れをするにも関わらず、部下に対しては「技術の勉強もしろ。コミュ力も仕事管理もリーダーシップ能力も身に付けろ。」と全ての役割を果たすこと、能力を身に付けることを強要してくる。自分には甘く、下には厳しい。

「マネージャーは、マネージャーの仕事だけをすれば良く、立場が下の人間は、全ての仕事をするべきである」とした場合、立場が下の人間の方が多くの能力を有し、多くの仕事を遂行していることになるため、多くの労働をし、価値を生み出している立場が下の人間の方が、マネージャーより給料が高くならなければ、不自然である(能力主義、成果主義に会社において)。

昔からある企業で、経営が安定しており、年功序列の風習がある企業において、このようなブラックなマネージャーが生まれる傾向が高い。既得権益による社会の腐敗と同じような状況である。

技術力をサービスに代えている企業において、社内にこのようなマネージャーの層が多くなると、高給取りのマネージャーは何も価値を生み出すことをせず、部下を育てることもできず、また、見切りをつけた優秀な若手社員は会社を辞めていくため、その企業は、技術の空洞化が生じ、(昔は有能だったかもしれいないが、時代遅れの)無能なマネージャーに給料だけを吸い取られ、衰退していく。

特に、最近のIT業界は、新しい技術が次々と生まれては、古くなるため、常に技術の勉強をしていないと、競争社会に取り残される。

現在、AWS(アマゾンウェブサービス:Amazon.com提供サービス)の成長が著しいが、そのように成長している新興企業では、マネージャーも最低限の最新の技術や知識を身に付けている。そのため、最新の技術についていけない「おれはマネージャーだから」と言い訳をする無能なマネージャーが社内で権限を持ってしまっているIT企業は、マネージャーが優秀な成長企業に太刀打ちができず、衰退していく恐れがある。

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